今回、なぜなぜを5回繰り返すことで、物事の真因をつきとめる方法について解説します。
これは、トヨタのトヨタ生産方式で現在、日本だけではなく、世界でも知られている方式です。
問題や原因について解決方法を導き出す方法で使用しており、「なぜ」という問い掛けを繰り返すことで根本的な原因を探る分析手法 です。
トヨタは、 製造過程で生まれてくる問題の真の原因を究明して再発防止を立てることを目的として、トヨタ自動車で生み出されました。
この方法はビジネスからプライベートにも役立つフレームワークで、ぜひ問題解決に活用してください。
なぜなぜ分析とは
なぜなぜ分析とは、冒頭でも説明した通り、なぜを繰り返すことで物事について真因追及することです。
トヨタ自動車が、不具合などが行った際に原因追及・再発防止対策に使用している一種のフレームワークです。
抜け・漏れがなくなる
なぜなぜとは、一問一答でなぜを繰り替えすことで、問題に対する原因・再発防止対策を検討することです。
問題提起から考えられる事象に対して、ひたすら深掘り検討します。
基本的になぜなぜを5回繰り返すことで真因がわかります。
例えば・・・
問題提起:車のエンジン部分から発火した
Q1:なぜ、車のエンジン部分から発火したのか。
A1:車のエンジンからガソリンが漏れたため
Q2:なぜ、車のエンジンからガソリンが漏れたのか
A2:エンジンにガソリンを供給するホースの接続部パッキンが劣化していたため
Q3:なぜ、エンジンにガソリンを供給するホースの接続部パッキンが劣化していたのか
A3:劣化した古いパッキンを使用していたため
Q4:なぜ、劣化した古いパッキンを使用したのか
A4:新しいパッキンも古いパッキンも混ぜた箱にパッキンを入れていたため
Q5:なぜ、新しいパッキンも古いパッキンも混ぜた箱にパッキンを入れていたのか
A5:パッキンの製造年月日の管理をしていないため
ここでの真因は、パッキンの製造年月日が古い物を使ったため、パッキンが劣化しガソリンが漏れたトラブルが発生したことになります。
なので、再発防止対策は、製造年月日の管理をすることで同じトラブルを繰り返さないです。
チームで考え・共有
なぜなぜ分析は、一人でするものではなく、チームで考え、チームで共有するものです。
なぜかというと、なぜなぜ分析は様々な角度で考えます。
そのため、一人で考えると息詰まったり、かえって時間がかかるものです。
色々な角度から思考検討するには、一人ではなく、複数人でなぜなぜ検討する必要があります。
複数人で実践することで、一人では思いつかない案などが出やすくなり、なぜなぜ検討の進むスピード感も上がります。
また、チームで内容を共有することで、そのチーム内の知識・技術力は格段に上がるでしょう。
そして、チーム<組織<会社と情報は共有されていきます。
共有されることで、チームで検討した内容が、会社内で情報共有されて、起こしたトラブルは2度と起こさない・起きないといったメリットがあります。